物と物同士は接することで関係し合い、そこに立ち続けたり存在し続けることができます。
ある世界を構成するうちの何か1つでも欠けてしまえば、そこにあった世界は壊れ、新しい世界が違う形で存在し始めます。
複数の物体や光景をランダムに接ぎ合わせたものをモチーフにし、そうした流動的で不安定な世界や関係性の可視化を試みています。
接ぎ合わせる行為は農業や園芸における「接ぎ木 ※ 」を由来とし、制作動機に関連付けています。
( ※接ぎ木とは2つ以上の植物を人為的に切断し、その切断面同士を接着して1つの個体にすること。こうする ことにより、植物(A)の生命力が弱くても、接ぎ合わせた植物(B)の力を借りることで植物(A)は存命できるという仕組み。)